みなさんには、タイトルの「異次元」の意味をぜひ正確に理解していただき、おしゃべりの話のネタとして、広めていただきたいと思います。
日本の高齢化率は足元27%から、40年後の2060年ごろには、40%近くまで上昇していく。高齢化率は高さが世界で先頭を走っているだけでなく、高齢化率上昇のスピード(経過年数)も世界でトップレベル。加えて、日本の人口は2010年から2060年までの50年間で、ザックリ、3分の2になる。2060年ごろには、日本の人口は8500万人くらいまで減少する。ちなみに、人口動態の統計は悲しいかな、はずれない。
この「異次元」のインパクトを認識しないことには、多くの社会的課題を表面的に個別に議論していても解決しない。言い換えると、異次元の超高齢社会かつ人口減少社会の土台の上に、あらゆる社会的課題(たとえば、孤独、孤立、分断、格差、非寛容、関係性の貧困、貧困の連鎖、障がい、独居高齢者、外国人、ひきこもりなど)が混在している状態である。
厚労省が地域包括ケアシステムから地域共生社会への絵を描いているが、地域力を丸投げされている、地域コミュニティの現場は機能不全のため、有効な横展開可能な解決策が見出されていない。
現実を正しく理解して、正しい危機感を持つことが、すべてのスタートラインと言える。正しい危機感を持つことでしか、ピンチをチャンスに変えることはできない。
課題先進国から課題解決先進国になるために。
そこで、「草の根ジェロントロジー」を学んで、ぜひ一緒に、スタートラインに立ち、一歩を踏み出しましょう!