想い

約40年後の2060年の日本は、高齢化率は約40%まで上昇し、かつ2010年対比50年間で人口が3分の1減少します。残念ながら人口動態予測は外れません。この衝撃的な社会的インパクト(変化)に、いかに想像力・創造力豊かに向き合うことができるか?今の子供たちや若者は、この異次元の超高齢社会かつ人口減少社会を生き抜くことになります。我々大人の責任は大きいのです。

今の地域社会を一言で表現すると、バラバラ・スカスカ・ギスギスです。

何とか、バラバラをつなげ、スカスカを埋めて、ギスギスを解消するために、仲間と試行錯誤を繰り返しています。

地域社会にどっぷり浸かり、多くの地域住民、行政職員、市議会議員、学校関係者及び各種地域団体で活躍する人々と出会い語り合う過程で、毎日新しい発見と学びがあります。当たり前ですが、私自身会社員時代には見えていなかった、目から鱗の連続なのです。

現時点で見えている景色と知見だけでも、世に提言する(一人でも多くの人に疑似体験してもらい、共感してもらい、それぞれの一歩を踏み出してもらう)ことに大きな意義があると考えています。毎日の取材と実動を通じて、ひたすら編集作業を繰り返しながら、地域社会の全体像を動的に捉える仮説を創り、検証と学びのサイクルを回しています。弊社のサービスプログラムは完成形ではなく、現時点でのテーマ別の進捗状況を物語にしたものです。地域共生社会という共有ビジョンの旗をたて、具体的なアプローチの共創を目指しています。

現在は、複数のタイトルの本の出版企画の準備をしながら、社会人や学生向けに「地域社会とは」「見えていない地域社会の現状と課題を学ぶ」等の研修やセミナーの開催に力を入れています。皆さまからのフィードバックは、地域住民の生の声と合わせて、宝の山であり、地域共生社会の実現に向けた壮大な物語の可能性にワクワクしながら毎日を過ごしています。

最近、痛感しているのは、一般的に地域社会というと、「地方創生」や「地域活性化」の視点に偏っていることです。別の言い方をすると、本当の地域社会のことは見えていないのです。優秀な会社員も行政職員も学校の先生も。つまり、異次元の超高齢社会かつ人口減少社会に向き合うには、地域包括ケアシステムと地域共生社会の視点が不可欠ということです。

現時点では、自治会エリアでのご近所コミュニティが肝という仮説を検証中です。自治会・町内会という思考停止かつ行動停止した組織を活性化し、同時にイエ(家)という世帯視点から自治会・町内会(代替含む)の可能性を探索して、世に提言していきます。皆さんがこれから選択する(属する)複数のコミュニティの中の1つの候補として、自治会などのご近所コミュニティが当たり前になる時代のきっかけを構想しています。特に、若い世代の人にとって、「自治会・町内会の会長職等を体験することが人生を豊かにする最高の修行(近道)である」と言われることが目標です。

一方、地域社会の大きな壁にぶつかることはしょっちゅうで、どのようにして、壁に穴を開けるか、飛び越えるか、はたまた壁をそのまま活かすか、壁を前に固まってしまうこともあります。また、地域社会は想像以上に男中心の縦社会です。いかに横串しを通して新しい価値を創出していくか、まさに編集力が問われています。課題は山積ですが、段階的選択的に、試行錯誤前提で解決すべく、新しい挑戦と苦闘を楽しんでいます。

ブログやツイッターにも、ぜひ目を通してみてください。

皆さまの感想やご意見など、お待ちしています。

一緒に、地域共生社会の実現に向けた、具体的なアプローチを共創していきましょう。