変革について

変革という言葉をよく使います。
社会変革、地域変革、町内会・自治会の変革など。

ここ数年、地域のさまざまな人と意見交換する中で、変革という言葉を使う前に、伝えるべき、2つのポイントがあることに気づきました。
要は、この2つのポイントを押さえることで、コミュニケーションが格段に良くなります。

1つは、現状を支えている(支えてきた)方々への感謝の気持ちです。

変革という言葉には、現状を否定して新しい状態に変える、というイメージがあります。すると、2項対立が生まれてしまい、コミュニケーションが阻害されることがよくあります。
人はそもそも、慣性の法則で、現状維持バイアスがかかります、さらに現状維持で良しと考える人は、いきなり全否定された気持ちになり、結果的に、変革に対して理屈ではなく感情的に反発します。

現状を否定するのではなく、社会の急激な変化に合わせて、現状も変化させていくと考えるべきです。

2つめは、段階的選択的に変革は進んでいくという共通認識を持つことです。

人は、いきなり大きな変化が起こると感じると、方向性は良くても、どうしても身構えてしまいます。

不透明で正解のない複雑な未来に向き合う姿勢の観点からも、段階的選択的に考えていくことは、試行錯誤と合わせて、重要です。

変革について、皆さんはどう考えますか?