オキシトシン最強説

皆さんは、オキシトシンを知っていますか?

セロトニンやドーパミンなどと同じく、脳内ホルモンの一つです。愛したり、やさしくしたり、誰かのことを思いやると分泌され、幸せな気持ちで満たされるため、「幸せホルモン」と言われています。

最近、このオキシトシンが医学や脳科学の分野で注目されています。幸福感だけでなく、ストレスを抑えたり、自律神経を調整したり、血糖値や血圧をコントロールしたり、体の痛みを抑えたりという、研究結果が相次いで出てきているとのこと。

一般的に言われている、オキシトシンの健康効果の一部です。研究だけでなく、実際の医療の現場でも実際に起きているとのこと。
・ストレスから解放される
・自律神経を整える
・血管を広げて血圧を下げる
・血糖値を下げて糖尿病を防ぐ
・免疫力がアップする
・心臓の機能が高まる
・質のいい眠りにつける
・体の痛みがやわらぐ
・認知症を予防する
・人に対してやさしくなる
・共感力が高まる
・人への信頼が増す

この最強オキシトシンが最強たる理由は、いろいろ言われていますが、ある本では、次のように記載されています。「オキシトシンは多くの連鎖反応の発端となる」「オキシトシンは血流を介して、また脳の重要な司令部につながる神経の枝を介して、協調・調節システムを活性化する」「フィードバックの仕組みもあり、考えや連想や記憶などによってさえ、オキシトシン・システムは活性化される」

では、どうすれば、オキシトシンを分泌できるのでしょうか?

「楽しいことをする」

「人と交流する」

ざっくりいうと、たったこの2つだそうです。

人と交流するの中には、会話を楽しむ、他の人の肌に触れる、誰かのことを思うことも含まれます。さらに、すごいことに伝染効果もあります。自分がオキシトシンを分泌すると、まわりにいる人たちもオキシトシンが出るようになります。

草の根ジェロントロジー物語では、登場人物のメンタルモデルの変化に注目しています。この変化の評価・判断基準で最強なのは、オキシトシンかもしれません。

オキシトシンの測定、代替や定性評価も含め、じっくり考えていきたいと思う、今日この頃です。

皆さんもぜひ、私同様に、大きな「アンテナ」を立てておきましょう。