防災・避難所(その2)自助と共助と公助の比率

この比率は、阪神淡路大震災のときのデータがもとになっているそうですが、市の防災講話で聞いたものです。

皆さん、ご存知と思いますが、まず自助・共助・公助について簡単に説明します。自宅で被災した場合の避難行動をイメージしてみてください。

防災(減災)でいう「自助」は自分の命は自分で守る、ということです。まず自宅で、自分と家族の身の安全を確認後、電気や水道が止まっている場合は、懐中電灯が使えるか、飲料水や食料の備蓄などを確認します。「共助」は、向こう三軒両隣などのご近所への声かけや、自主避難場所での町内会エリアでの安否確認・救護活動・消火活動が該当します。さらに、指定避難所(学校など)における避難所運営も含まれます。「公助」は行政の災害対策本部、医療介護福祉避難所、警察、消防、自衛隊などの活動を指します。

上記の自助・共助・公助の比率とは、重要度を意味しますが、生き埋め等になった場合の救出事例がベースになっています。

ざっくり、自助(自力30%+家族30%)、共助30%、公助10%と言われています。

家族と同居のケースは、自助:共助:公助=6:3:1ですが、
独居のケースは、自助:共助:公助=3:6:1となります。

公助の比率が低いのは、行政関係の支援が機能しはじめるには時間がかかることを意味しています。共助で救出した人は生きていますが、公助で救出した人の大半は死亡しているイメージです。

いかに共助が大切か、お分かりいただけると思います。

皆さんは、日ごろから、ご近所さんとのコミュニケーションは大丈夫ですか?

そして、皆さんは、ご近所のどこが自主避難場所か知ってますか?
通常は、町内会・自治会の集会所や公園や空き地などが多いです。

小中学校は指定避難所です。どこが違うかわからない方は、本テーマ(その1)「2つの避難所」を再度、チェックしておいてください。