世帯構造の変化

皆さんは、世帯構造の変化を数字で語れますか。
ぜひ、数字で語れるようにしてください。数字を把握するだけで、ぐんと想像力と創造力がアップします。

2つの年次の比較で示したいと思います。(出所は総務省統計局)

1980年       →     2015年
単身世帯19.8%         単身世帯34.6%
母子家庭4.9%          母子家庭7.6%
父子家庭0.8%          父子家庭1.3%
夫婦のみ世帯12.5%       夫婦のみ世帯20.1%
合計38%             合計63.7%

また、2035年には、全世代で単身者が増え、単身世帯が約37%(40%近い)という「一人暮らし社会」に向き合うことになります。

こう見ると、戦後から高度経済成長時代のファミリー像(5人家族、2世代同居など)を基本とした日本の社会システム設計を見直す必要性を痛感します。

人口動態予測は悲しいかな、大きく外れることはありません。
たとえば、総務省統計局の人はずっと前からわかっていたはずです。
では、なぜ、今になって、後手後手なのでしょうか。
一言で言うと、想像力と創造力の欠如だと思います。
政治の責任にしたいところですが、「政治や行政の限界」ととらえる方が生産的です。

皆さんは、どう考えますか。

さらに、心配なのは、単身世帯・シングルマザー(ファザー)世帯及び夫婦のみ世帯の増加は、現在すでに大きな社会的不安要因を一層増加させることです。
ここでいう社会的不安要因とは、孤独・ストレス・格差・貧困などです。