防災・避難所(その4)自助(就寝時)で1番大事なこと

一般的に、防災の観点で、平常時の対応でよく言われていることは、家族3日分の水や食料、懐中電灯その他の役立つ防災グッズなどがあります。

地元の自治体主催で市民参加の防災セミナーが毎年開催されています。
直近2年間、続けて参加しました。
昨年は、家の各部屋の見取り図を元に、棚が倒れた場合や、ドアが壊れた場合など、どうやって家の外に出るかのシミュレーションが中心で、「自助」に重きが置かれた内容でした。
今年は、防災でも、日頃からの地域のつながりが重要というのが、大きなテーマで、「共助」に重心がありました。

ところが、この2回のセミナーで、講師が最後に強調していた点が見事に一致してたので、驚きました。

家の中で、具体的に大地震が起きた時を想定して、自分と家族の行動をシミュレーションする上で、日中と夜(特に就寝時)とでは、全く異なるということでした。要は、就寝時に大きな地震が襲われた場合、いきなり停電・断水となるとのこと。断水はともかく、真っ暗だということです。
言われると、当たり前ですが、普段はあまり意識していない人が多いそうです。

この文脈で、今回のタイトルで示した、「1番大事なこと」とは何でしょうか?

皆さん、ぜひ一度、家中の電気を切って、真っ暗にして動いてみてください。

もうお分かりでしょう。

そうです。「くつ」を履くことです。

お二人の講師ともに、寝る部屋に運動靴を常備しておくことを、強く勧めていました。家の中で、素足を家具にぶつけたり、ガラスを踏んだりして、足をケガすることが、避難行動をとる上で、致命傷ということです。

皆さんも、ぜひ耳学問にせず、実践してください。

そして、周りの人に、教えてあげてください。

ちなみに、先日、近隣の小学校4年生の社会科の授業で「地域防災」というテーマで話す機会があったので、日中と夜との違い、両親がいる時といない時の違いに加え、「くつ」の話も、強調しておきました。