皆さんは、心理学でいう、いわゆる「マズローの欲求5段階説」はご存知だと思います。有名なピラミッドの図です。
ピラミッドの下から上の順番に、
(5)自己実現欲求(あるべき自分になりたい、目標達成、能力の発揮など)
(4)承認欲求(他者から自分を認めてほしい、注目を浴びたいなど)
(3)社会的欲求(所属と愛、他者との関わり、家族・会社・集団の所属など)
(2)安全欲求(身の安全、不安の解消、危険の回避など)
(1)生理的欲求(生命の維持、睡眠・食欲・性欲など)
ここで、皆さん、5段階目の自己実現欲求のさらに上に、6段階目があったことをご存知ですか。
実は、マズローの死後、当時マズローの周囲にいた人が証言したのです。マズロー本人が発表しなかったのは、当時の社会情勢下で、政治的イデオロギーの道具にされるのを恐れたため(共産主義とみなされる恐れ)、と言われています。
その6段階目の欲求とは、「コミュニティ発展欲求」(自己超越)、すなわち、自分が所属する地域・コミュニティ全体の発展を望む欲求です。
自分の周囲・社会全体が幸せになることが、自分自身の幸せということです。
日本が、「異次元の超高齢社会かつ人口減少社会」の土台の上に乗っている、「多くの社会的課題」の同時包括的連鎖的根本的な解決に向き合っていく上で、「地域共生社会」「時代にあった地縁社会」を目指すことの正当性・必然性を示していると言えます。
皆さんは、どう考えますか?