100分割と言っても、株式分割のことではありません。
皆さんは、コンサルタントやコンサルティングの文脈で、100分割という言葉を聞いたことがありませんか。自身の強みや、関心ごと、提供しているサービス、担当している事業など、テーマはなんでもよいので、とにかく、カードやポストイットに100個、書き出してみることを言います。キーワードでも箇条書きでも固有名詞でも。
だまされたと思って、まずやってみてください。
最初のうちは、20個くらいで手が止まってしまうかもしれませんが、気にすることありません。すぐ慣れてきます。とにかく100個出し切るには、順番や組合せを変えてみたり、視点を変えてみるといいです。
組合せは強力です。たとえば、仮に10個のキーワードしか頭に思いつかなくても、その10個をそれぞれ、かけ合わせてみてください。
①×②、①×③・・・みたいに。
イノベーションは新結合とも言います。異なる2つのものを、新しくくっつけるだけで、新しいアイデアが創造されます。
次に視点についてです。このブログでも以前、「3つのシェア」と「4つの目」の話をしていますが、自分が好きな「視点の型」を持っておくといいです。
「3つのシェア」とは、マインド(心)とタイム(時間)とウォレット(財布)の3つの項目に占めるシェア(割合)のことです。
「4つの目」とは、一般的な「3つの目」である、「鳥の目」(俯瞰的に全体をみる)「虫の目」(局所的に注視してみる)「魚の目」(時代の流れをみる)にもう1つ「コウモリの目」(正反対に、逆さにみる)を加えた4つをさします。
皆さんのお気に入りの「視点の型」があれば、ぜひご教示ください。
ここで、この1年の間に、私が実際に行った100分割のテーマの一部を、ご参考に紹介しておきます。(雰囲気やイメージがわくように)
(1)社会人大学院(講義、文献研究、フィールドワーク)等の学び
(2)自宅の書斎にある蔵書から選び抜いた100冊からの学び
(3)ジェロントロジー(老年学・人生を豊かにする幸せの学問)の新体系
(4)地域包括ケアシステムの現状と課題
(5)町内会・自治会の現状と課題
(6)自主防災組織・指定避難所の現状と課題
(7)家内との結婚生活約25年間の思い出
書き出しながら、順番や組合せなどの位置関係を修正できるように、大きめのポストイットと、それを貼る大きめのノートを使う(ポストイットもノートも方眼罫)のがお気に入りです。
皆さん、ぜひお試しあれ。そして、感想もぜひ。