松丸亮吾と松岡正剛

皆さんは、このお二人をご存知ですか?

ご存知の方は、このお二人の共通点はどこにあると思いますか?

松丸亮吾さんは、メンタリストDaiGoさんの弟で、「東大ナゾトレ」でも有名で、テレビなどのメディアでも人気のある、謎解きブームの仕掛け人です。
私も彼の影響で、謎解きファンになりました。

松岡正剛さんは、知る人ぞ知る、知の巨匠で、論理力とアナロジー、メタファーの達人、天才的な解釈者・編集者とも言われています。多くの著作があり、正直私の知力では難解なものが多いのですが、『知の編集術』と『物語編集力』の2冊は何回も熟読していて、草の根ジェロントロジー物語を構想する上で、大きな影響を受けています。

ここで、もう一度、お二人の共通点、言い換えると、お二人をつなぐ視点は何だと思いますか?

私見ですが、以下の2点だと考えています。
(1)ものごとを異なる複数の視点でとらえる力
(2)連想力、想像を広げる力(アナロジーやメタファーも含む)

以前、ご縁があり、松岡正剛さんの「編集工学研究所」のプログラムの一部をかじったことがあるのですが、「編集」には2つの本質的な意味があります。

(1)情報の「地」と「図」
地(分母)が変わると、図(分子)が変わるというもの。言い換えると、地(視点)が変わると、図(景色)が変わる。

たとえば「りんご」から何を連想するか?何に言い換えることができるか?(頭を柔らかく考える)
→地を動かしてみる。
果物視点で、梨・バナナ
産地視点で、青森・長野
味視点で、甘い・酸っぱい
歌視点で、りんご追分・りんごの唄
物語視点で、白雪姫・ニュートン
会社視点で、アップル社・ロゴマークなど

(2)「編集」とは、2つの間(あいだ)の関係を発見し(つないで)、新しい見方を手に入れること。

松丸亮吾さんの「謎解き」の創造プロセスが、松岡正剛さんの「編集」に通じるように、私には見えるのです。

そして、複雑で不確実な社会環境に向き合う中で、想像力と創造力(イノベーション)が重要と言われています。

私も、まだまだ、お二人から学び続けたいと思っています。