『新しい地域ネットワークの教科書』のマスコミ向けプレスリリース(骨子)

先週末から、出版社から順次、プレスリリースが発信されています。

新聞、テレビ、雑誌、専門誌、WEBニュースサイトなどが対象です。

今回は、そのプレスリリースの6つのポイントをお伝えしたいと思います。


(1)どんな本?
本書の副題「ご近所の共助があなたの未来をひらく」の通り、ご近所の可能性を改めて問い直し、地域共生社会へ向かうための具体的アプローチを考えた本。世代問わず、特に現役世代には、見えているようで、実は見えていない景色と視点が、著者の実体験から詰め込まれている。

(2)変化を起こすためには何が必要か?
本書は世の中にあふれている活動記録ではない。変化を起こすために、著者は、共通言語の必要性に加え、私たち自身の心構えや思い込み・偏見に目を向けるべきと主張。さらに、はじめの一歩がイメージできて行動につながることで、変化は起こる。

(3)共助が欠落している!
自助・共助・公助の中で、共助の議論が抜け落ちている。大地震などの大きな災害をイメージすれば、自助で対応できないこと(命にかかわること含む)は、公助がくるまでは、ご近所の共助でカバーするしかないのは明白。著者は、2025年問題に直面している今こそ、共助の議論が大切だと説く。さらに公助を考える上で、「行政の限界」にも言及している。

(4)日本のご近所ネットワークの現状は?
バラバラ・ギスギス・スカスカの現状を変えるには、著者は、コミュニケーションこそ大切と述べている。大きなハタ(ありたい姿)に向かって、小さなハタ(目の前の目標)を立てて変化を起こす必要があるといった、具体的な行動指針が示されている実用的な本。個人レベルの内容だけでなく、本書の後半では、行政機関、支援団体、企業などが行っている具体的な事例なども紹介されている。さらに、地震や台風などの自然災害のたびに助け合ってきた日本人の歴史にも触れている。

(5)ご近所の共助を育むメリットとは?
ご近所の共助を自分ごと化するメリットはたくさんある。
① 社会に必要とされる「フューチャースキル」(人間性と多様性を理解して社会性を身につけ、公共心を育む力)の取得
② 好奇心、誠実さ、自制心などの「非認知能力」の向上
③ 「笑顔のあいさつ」(世帯状況がお互いわかっている)を交わすことが、防災や防犯につながる
④ 自分の体験や観察からの情報(感情、思考)である「一次情報」の取得
こうしたスキルは、大学入試(総合型選抜)、就職、転職、複業、起業など、人生のどのステージでも生かせる。

(6)様々な地域活動に向き合っている著者と一緒に考える「ご近所の未来づくり」!
著者は、人生と地域を豊かにする幸せの実践を掲げ、講演やコンサルティングを行う、草の根ジェロントロジー株式会社の代表取締役。銀行や損害保険会社などを経て独立。50歳で社会人大学院に入り、地域コミュニティと地域包括ケアシステムなどを学び、現在も文献研究とフィールドワークを重ねている。地域住民の声と、自身の問題意識から、ご近所の未来を見据え、現場での試行錯誤に身を置いているため、読み応えのある本になっている。