3つのシェアについて

もともとは、マーケティング(モノやサービスを普及させること)用語ですが、
「3つのシェア」は、ものごとを考えたり、行動を選択する上での「ものさし」(考具)として、とても重要なので、ぜひ知識としてだけでなく、日常的な活用をおすすめします。

「マインドシェア」「タイムシェア」「ウォレット(ポケット)シェア」の3つです。

マインドシェアとは、マインドつまり心や思考のシェアのことです。言い換えると価値観の優先順位でもあります。

タイムシェアとは、1日24時間の使い方の優先順位ことです。言い換えると、1日のうち、睡眠、食事、仕事、学校など、すでに割り当てされた時間以外の残り時間をどう過ごすかということです。

ウォレット(ポケット)シェアとは、自分が使えるお金を予算と考えた際の予算配分の優先順位のことです。

実は、ウォレットシェアという言葉を聞くと、昔、元リクルート社員だった知り合いが、求人広告のセールスについて語っていた内容を思い出します。

「求人広告の世界は、顧客企業の人事部の採用費予算のシェアの奪い合いなんだ。だけど、本当は、その先を実現させてナンボなんだ。その先がわかるか? 顧客企業の採用予算枠自体を拡大させるのさ。パイの奪い合いから、パイの拡大へシフトチェンジするのさ。」

確かに、タイムは1日24時間でこれ以上増やせないけど、マインドとウォレットは増やせるのです。

例えば、あなたがセールスマンで顧客との交渉時でも、あなたが商品開発担当として新規商品の企画をする時でも、ご近所の知り合いに新しいサークル活動への参加のお誘いをする時でも、相手の3つのシェア(割合)の現状を把握することは、とても重要です。立場を逆転して考えて見ればわかりますよね。

最後に、3つのシェアの順番や位置関係について、考えてみました。
私は、マインド→タイム→ウォレット(ポケット)だとしっくりきます。
まず心と思考で、次に時間で、最後にお金。

皆さんはどう考えますか?