小学校の社会科授業

2019年7月17日(水)近隣の小学校4年生の社会科授業に招待され見学に行ってきました。実は、1ヶ月くらい前に、同じクラスの社会科の授業のゲストティーチャーとして、「地域防災と避難所運営について」というお題で、講義をした経緯があります。今回は、一連の地域フィールドワークのまとめとして、グループごとの発表会でした。

そもそもなぜゲストティーチャーとしてお声がかかったかといえば、昨年12月にこの小学校の指定避難所運営委員会が立ち上がり、私が初代委員長として活動しているからです。

1ヶ月前の講義では、自助・共助・公助の話と、体育館での避難所運営等が中心でした。事前に、校長先生から、社会科教育について、「今の小学生たちは今後とても厳しい時代を生きていくことになるので、4年生からは基本大人扱いしています。地域との関わることの重要性はどんどん増していきます。最近の社会科の授業は、教室から地域に出るフィールドワークを重視し、受け身でなく主体的にいろいろ調べて学び、それをみんなの前で発表する形式に変化しています。」という説明を受けていました。大学でのアクティブラーニングと同じであることに驚きました。

さらに、校長先生はおっしゃった「目標は、子どもから家庭へ、子どもから地域へです。」というフレーズがとても印象的でした。

私が関係している「町内会」や「認知症家族の会」などの他の地域活動にも、何とか、中高生に加え小学生にも主体的に参画してもらう方法を考えたいと強く思いました。受け身の姿勢で参加するのではなく、主要メンバーとして活動の企画から参画してもらう方向で。

私の講義の最後にも、「防災について学んだことは、ぜひ、おうちに帰って、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんにお話してあげてください。」
また、「秋に行われる住民参加型の避難所受入訓練には、みんなも参加して、感想や意見をぜひ聞かせてください。」とお願いしておきました。

今回の発表会は各チーム、内容がしっかりしているだけでなく、プレゼン形式も多様で感心しきり。具体的には、寸劇、ポスター、新聞、TVニュース、本、紙芝居など。最近の4年生は本当に賢いと驚きました。もちろん、子どもらしく、わーわー、ぎゃーぎゃー、自由な感じでとても楽しい時間を過ごすことができました。本当に感謝です。

教室では、何人も直接、私に話しかけてくれておしゃべりもたくさんできました。この前の講義のあとこんな勉強をしたとか、住民参加型訓練の日程は決まったのかとか、今日の発表のテーマはこれだとか、先週末に公民館で伊藤さんを見かけたとか。普段ここまで子どもと話をすることがないので、とても幸せな時間でした。

でも帰り道では、この子たちは、大人になって、異次元の超高齢社会かつ人口減少社会に真正面から立ち向かうわけで、何としても、明るい地域社会、地域共生社会を残してあげたいと、使命感を強く再確認できた1日でした。